fc2ブログ

太平洋のゴミ箱

またまた、こういうブログで書くことじゃないんですけど、この話を友達に聞いて、あまりにもショックだったので…。

すみません、最近よくこういうことをします。BLとは何の関係もなく、しかも明るい話じゃありません。でも書いておきたかったのです。

読んで上げても良いよっていう方だけ、続きをどうぞ…

Great Pacific Garbage Patchってご存知ですか?ずっと前から大きな問題になっているらしいんですけど、私は最近初めて聞きました。

太平洋のゴミ地帯と訳せばいいのでしょうか?海流の流れによって、世界中の海岸から押し流されたゴミが、太平洋の西と東に二箇所、考えられない程の体積を持って集まっているんだそうです。

その海の中のゴミの山の大きさはテキサス州の約2倍とか。

本来なら美しいマリンライフの宝庫であるはずのハワイの沖、そして沖縄の南の方にそのゴミの山があります。

http://www.latimes.com/news/local/oceans/la-oceans-flash-day4,0,7741594.flash

こちらのサイト↑では、太平洋の島で暮らす、アルバトロスという鳥の群れが紹介されています。

アルバトロスの母鳥は、一生懸命、ひなに餌を運びます。でも沖まで餌を集めに飛んでいった母鳥が、島に戻ってひなに与えるのは、そうと知らずに飲み込んでしまった、大量のプラスチック…。

毎朝、何十というひなの死骸を集めて回る島の住人。

解剖されたひなの胃袋は、プラスチックの欠片で一杯です。

ミッドウェイ会戦の舞台となったこの島には、今も砲台が残っています。今や美しい自然と絶滅寸前の貴重な生命は、戦火のためでなく、普通に生きている人間のために、私達が出すゴミのために消え去ろうとしている…。

コロラドのロッキー山脈にはPika(パイカ)という名前の、世にも可愛い動物が沢山生息しています。

Pika

いえ、沢山生息していました…。

ハムスターのようにも見えますが、彼らはうさぎの仲間です。春から夏にかけて、ロッキーの岩場を駆け巡って、冬に食べるお花を集めるパイカの姿↓は、まさに自然界の奇跡、物語の中の小さな妖精のようです。


http://video.google.com/videoplay?docid=7066578568747223192

地球温暖化のために、彼らの住むロッキーの温度が徐々に上がり続け、今、パイカ達はどんどん山の高みに追いやられていっています。このまま地球温暖化が進めば、やがてこの愛らしいパイカの姿は、完全に地上から消えてしまうことに…。

密猟や森林の破壊によって、オラウーンタンを含む地球上の25種類ものprimate(霊長類)が、絶滅の危機に瀕しています。

primate

地球上で生き残った25種類のprimate全てを集めても、フットボール場一つに収まってしまうほど。

http://www.treehugger.com/files/2007/10/25_most_endangered_primates.php

こういう話を聞くたびに、私には泣くことしか出来ません。ただ生きているだけで、人間は一つ一つ、地球上に住む美しい命を消していっている…。その恐ろしさに泣けてしまうのです。誰を傷つけることもなく、静かに自然と共に暮らしてきた優しい命が、黙って消えていく…。

地球は人間の住む世界ではなかったのかもしれないと思うのです。人間は地球に生まれ、増えてしまった癌細胞のようではないかと…。

最後に生き残ったパイカは、ロッキーの頂きで、一人何を思うのでしょう?もう誰も答えてはくれなくても、可愛い声で警告を発するのでしょうか?いない仲間に呼びかけるのでしょうか?

そんな日の来ないことを、人にまだ出来ることがあることを信じていたい。

先週の火曜日、4月22日はアースディ、地球のことを考える日でした。

ゴミの分別、そしてそれ以上にゴミを増やさないこと。ペットボトルのドリンクは買わないこと。なるべく菜食にして、肉や魚の消費を控えること。使えるものは使い倒して、徹底的に節約すること。

他に出来ることは何だろう?

せめてそう考えることだけは、止めてはいけないのだと思います。

(UTS更新後、拍手一杯ありがとうございました。そして素敵な感想をメールで下さった方、メアドを付けて下さった方、本当にありがとうございます!お返事はメールでさせて頂きました。暗いお話に思いがけなく温かい励ましの言葉を頂いて、私の方こそ嬉しくて泣きそうでした。改めてお礼を申し上げますm(_ _)m)
スポンサーサイト



2008/04/29 20:32 | 動物・環境COMMENT(7)TRACKBACK(0)  TOP

コメント

危機感で一杯です

日本では最近、温暖化で海が凍らず飢えた白熊の親子が海岸線を彷徨う姿がCMで流されています。
ほぼ同じものをディスカバリーチャンネルでずいぶん前に視聴した記憶があるので、米国でも危機感を持ち取材が行われたってことですよね?

なのに、京都議定書は守られない、大量の消費生活は止められない. . . ゴミで死ぬのは取りだけではなく、近い未来人間も. . . . . .

天然記念物、三保の松原もずっと海岸線が後退しているそうです。遊びに行った時、地元に住む友人が十年で変わったと教えてくれました。

昨年ホノルルを訪れ、八年前より砂浜がグンっと狭くなっているのに驚きました。ビーチサイドのホテルの敷地ギリギリまで海岸線が上がっててビックリ!
サイパンやグァムでも同じような光景を目にしました。
オーストラリアでもそうで、地元の人達は危機感を抱いていると教えてもらいました。

話は変わりますが、米国車のハマー(軍用ジープ)のハイブリットカーが開発されるとニュースで聞いたのですが. . . . . . ?最初からコンパクトな車を選べば良いのに?いくら燃費を良くしても、エコロジーに配慮しています的な、う~ん?ステイタス?って言うんですか?可笑しいな~と思ってしまいました。

私にできることと言えば、電車で出掛ける。夏は氷水をガリガリやって身体を冷やす。食べ残しを出さない。う~ん、あまりにも情けないですね~蛍さんのブログを読ませてもらい、改めて考えさせられました。ありがとうございます。

No:460 2008/04/30 00:00 | キョロリ #- URL [ 編集 ]

お返事

キョロリさん、こんばんは!

萌えのない話にコメント頂いてありがとうございました!

そうなんです!
白熊達も生存の危機にあるんですけど、アラスカの白熊を「絶滅の危機にある動物」って指定する動きが、白熊達の生息する場所でオイルを掘りたい石油会社の反対とプレッシャーで差し止められているそうなんです(><)
こういう話を聞くと、ホワイトハ○スに乗り込んで行って、Bの首を掴んでガクガク揺さぶってやりたいっ!
「いつになったら目を覚ますの!」って...。

そしてキョロリさんのおっしゃる通り、プラスチックのゴミは、ほんとに人間も危なくて、魚なんかが飲み込んだものを、人間がちょっとずつ食べてるみたいなんです!

海岸線とか砂浜が後退してるなんて、目に見えて分かるのも怖いです!
ずっと目にしてきた奇麗な風景が消えて行くなんて、地元の方はきっと悲しいですよね?

ハワイとかグアムって行ったことがないんですけど、そこまではっきり分かるなんて...。

日本はすっごくリサイクルに厳しいけど、アメリカなんて超適当です。それこそハマーみたいな大型車を乗り回すのがステータスだし(ハイブリッドになるんですか?知らなかった!)。これまでの環境破壊の原因の一番の犯人はアメリカ人!

でもこれからC国とかI国みたいな人が多くて、発展していこうっていう国が大量消費を始めたら、どうなるんでしょう...。
そう考えるとますますゾッとします!!

キョロリさんも、色々考えて実行されていらっしゃるんですね!
Go Greenっていうのが合い言葉(?)なんですけど、もうそれが普通にならないといけないんだな、って思いました。
読んで頂いて本当にありがとうございましたっm(_ _)m

No:461 2008/05/01 20:36 | 蛍 #- URL [ 編集 ]

拍手にコメント頂いた方へのお返事

たまたまTVで見たり、人から聞いたりして、色々と感じた事をそのまま書いてしまいました。
それを読んで頂いて、そんな風におっしゃって 頂けるなんて本当に嬉しいです!
もし宜しかったら、これからも是非遊びに来て下さいm(_ _)m
(しばらく萌えのない話が続きそうですけど(汗)、そのうち復活しますので!)

No:462 2008/05/01 20:48 | 蛍 #- URL [ 編集 ]

No title

はじめまして。
私は環境学部生なので、この記事にとても関心をもちました。また、蛍さんの環境に対する真剣な思いに胸をうたれました。
大学の授業で、世界の絶滅危惧種の動物についてのビデオを見る機会があったのですが、絶滅理由はどれも採算性で動く人間のせいでした。
アメリカの湿原や、タイのプランテーションについてがその大半でしたが、人間が環境を破壊したために、町に下りてくるしかなかった動物たちを平然と撃ち殺しているさまは、同じ人間として恥ずかしく、悲しくおもいました。動物たちは、人間より自然の摂理を知っている、尊敬すべきモノであるはずなのに・・利己的な人間により絶滅していくなど、かなしすぎます。
このビデオをみた直後、私はこんなことを思っていたのに、この記事を読むまですっかり忘れていたことが、自分がまだまだ環境破壊について人事であるということを実感させられました。
蛍さんは環境に対してとても心がけているのですね。私も環境学部生として是非見習いたいです。
今日もペットボトルのジュース飲んでしまいましたが・・汗
ペットボトルの代替品になるものはないのでしょうかね?環境問題はまだまだ問題が山積みだとあらためて実感しました。
それでは長くなりましたがこのへんで。

No:463 2008/05/02 05:36 | 麻琴 #- URL編集 ]

お返事

はじめまして、麻琴さん。

わあ、麻琴さんは環境学部生でいらっしゃるのですね!
大学生くらいのお若い方が、環境問題に取り組んで下さってるなんて、とっても嬉しいですv

私もTVやニュースでの報道とか、友達から話を聞いたりするたびに、「こうした方が良いのかな?」と考えさせられることがあって、ちょっとずつ努力はするようにしているのですけど、まさか自分が何気なく捨てているプラスチックのカケラが、遠い太平洋の島で鳥のひなを殺している可能性があるなんて、思ってもみませんでした(><)
でもこの間もオフィスのパーティーでプラスチックのスプーンとか紙皿等のゴミが大量に出ましたし、100%そういうゴミを生活から排除するのはほんとに難しいですよね?
普通の人に出来る事って何なのかなって思います。

家の近くでも人の住む所にマウンテンライオンが降りて来たんですけど、大きな木の上で昼寝していたところを、警官に撃たれてしまったんです。
この辺は環境問題とか動物の保護に関心のある人が多いので、その後、警察にかなりクレームがあったみたいですけど、住民に危険が及ぶ可能性があった以上、その「処置」は正しかったっていうことになりました。
麻琴さんのおっしゃる通り、人間が動物の住む環境を破壊したから、彼らが人の居る所まで出て来るのに、それを簡単に「処置」してしまうなんて、あまりにも勝手過ぎます。

環境問題って言っても、色んな分野に関わってくると思うのですけど、麻琴さんがどんなことを勉強していらっしゃるのか、すごーく興味があります!
もし宜しかったら、いつかお話を聞かせて下さい。コメントして頂いて、本当にありがとうございましたm(_ _)m

No:464 2008/05/02 19:53 | 蛍 #- URL [ 編集 ]

トウモロコシのプラ容器

昨日、米国のとある州から帰ってきましたが、相変わらずリサイクルの意識が低くて驚きました~

今回、一見プラスチックカップに見える、トウモロコシを原材料としたカップを出され驚きました!!コーンプラスッチック?と読むのでしょうか?
確かにトウモロコシは燃料に使えるくらいだから、石油製品の替わりになるのかもしれませんね。

連れは「石化燃料を使わないので地球に配慮されてる」と手放しで褒めていました。けれど、ガラスか陶器のカップで、ヤシの実石けんで洗浄して、下水を浄化したら良いのに. . . と私は思ったんです。だって、トウモロコシを精製するのに、どれだけのエネルギーを喰うんだろ?って。

エコロジーって統計学?数字のマジックみたいな部分があるので、素人には解りかねるところがあるので難しいですね。

No:482 2008/05/14 04:49 | キョロリ #- URL [ 編集 ]

お返事

今度はアメリカにいらっしゃっていたのですね~
ひょっとしたらお近くにいらしていたり?
常に世界中を飛び回っていらっしゃって羨ましいですw

キョロリさんのおっしゃる通り、使い捨てっていう感覚がまず駄目なんで、トウモロコシを使えば良いっていうものじゃないですよね?
トウモロコシはエタノールっていう、石油に代わるエネルギー源としても注目されてますけど、そのおかげで値段が上がってきていて、逆に食糧不足を招くとも言われているし、精製の過程でもエネルギーを消費するし、問題も多いみたいです。

常識で考えても、消費を抑えるしか解決の道はないと思うんですけど、それじゃ経済が成り立たなくなるってことなんでしょうか?
ほんとに難しい問題ですよね。

No:485 2008/05/14 20:56 | 蛍 #- URL [ 編集 ]

コメントの投稿



管理者にだけ表示を許可する

 | BLOG TOP |