今日、サンフランシスコの連邦裁判所で行われたProp 8裁判での弁護側の最終弁論。
同性婚に反対する連中のゲイに対する偏見というより、彼らの理想とするライフスタイルから外れた人間全てに対する偏見が明らかになった、呆気にとられるようなアーギュメントでした。
“Society is entitled to reserve its approval of marriage for those who can naturally conceive children.”
「社会は自然に子供を作ることが出来る人達だけに結婚を認める権利を有する。」
"The marital relationship is fundamental to the existence and survival of the race,"
「結婚は人類の存在と生存のための基礎である。」
“The reason the state regulates marriage is to steer "procreative sexual relationships" into a stable family environment so that children can be raised by their biological parents.”
「国が結婚を管理するのは、“生殖のための性的関係”を安定した家庭環境に誘導し、子供が血の繋がった両親に育てられるようにするためである。」
「嫁して3年子なきは、去る」ってこと?
江戸時代の日本ですか、ここは?!
私はそんな国の人間になるために市民権を取った覚えはないよっ!!!
じゃあ3年経って子供が出来ない、作らない夫婦はみんな離婚しなきゃいけないんですね?
逆に子供が出来たら絶対に結婚しなくちゃいけないし、死ぬまで離婚は許されませんよね。
よくまあ、こんなことを恥ずかしげもなく口に出来るもの…。
もうこうなったら、ゲイとかレズビアンの人達だけの問題じゃない。
何が何でも同性婚を合法化してもらわないと、こんな理屈がまかり通るなんて絶対に受け入れられない!
ウォーカー判事の判決が出るのは7月になるそうですけど、ぜひここでProp 8を違法とする判決を下して頂きたいものですっ。
実はその判事ご自身もカムアウトしていらっしゃるゲイ男性ということで、だからこの裁判にはかなりの時間を掛けて公平な判決になるように最新の注意を払っていらっしゃるようです。
もちろん7月にどう判決が出たとしても、どちらの側も控訴することは確実で、そうなると次は連邦第9巡回控訴裁判所での審議になります。そしてさらにその後は最高裁へ…。
アメリカは法治国家であって宗教国家ではない。ましてや江戸時代の日本ではない。
だからどうか一日も早く、アメリカで同性婚が合法化されますように!
もう2度とこんな酷い言葉が堂々と法廷で述べられるのを聞きたくはないよ…。
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