ニューヨーク☆ニューヨーク
昨夜6月24日の10時過ぎ、今週中には何としても通す、というクオモNY州知事の宣言通り、同性婚を認める法案が、NY州の上院で33対29でようやく可決されました。
日付が今日に変わる5分前、可決された法案に滑り込みでサインするクオモ知事。
州の議事堂で、法案が可決された瞬間の同性婚支持派の方々のリアクション。
共和党の議席が過半数を占める上院で、4人の共和党議員が同性婚支持に投票。ニューヨークはこれで、全米で同性婚が認められる6番目の、そしてもちろん最大の州になりました。
30日後にはもう同性婚がスタートするそうで、ゲイライツ運動がスタートしたストーンウォール前の通りを始め、市内には沢山の同性婚支持派の方々が集まって、このビクトリーを盛大にお祝いされたようですvv
共和党の議員の一人は、
「自分は伝統を重んじる人間“Traditionalist”ではあるけれども、結婚の権利は基本的人権の一つであり、皆に等しく与えられるべきだという理念に反対する理由がみつからない。」
というスピーチと共に賛成票を投じられました。
民主党が過半数を占める上院で2年前に同じ法案が否決されたことを思えば、同性婚が当然認められるべき同等の権利として、党派を超えて認められたことはとても感慨深いです。
最後まで争点になったのは、宗教上の権利を守るための“religious exemption”(宗教的例外事項)ですが、
「カトリック教会やユダヤ教会等、同性間の結婚に反対する宗教団体は彼らの結婚を執り行わずにすむ権利がある」
という趣旨の修正条項が加えられたことで、最終的に同性婚を認める法案が可決されました。
今年の1月にNY州知事になったばかりのクオモ州知事は、そのキャンペーン中から同性婚を合法化することを公約の一つとしていて、今回の法案も強力にプッシュ。
彼は2016年には民主党の大統領候補を目指すつもりで、アメリカでこれから5年以内に同性婚が合法化されること、そして自分がその先頭に立った政治家として評価されることを予想して、この法案の成立にその政治的キャリアを賭けたと言われています。
彼の思惑通り、全国的にもこれで一気にゲイライツ運動が盛り上がりをみせ、最終的には連邦政府によって同性婚が認められ、移民法を初めとする連邦レベルでなければ解決されない法律上の不平等が是正されることを願っています。
ちなみにNYは州民以外の結婚も認めているので、これからアメリカはもちろん、世界中から結婚とハネムーンを兼ねて訪れる同性カプやその家族からの、かなりの観光収入が上がることが見込まれているそうです^^
ただ同性婚反対派によるリーガル・チャレンジ、つまり法的に同性婚を阻止しようとする試みが予測できるそうですので、それが例によって「州民投票」という形になるのかどうか…それが気がかり…;
でもともかく今は、
Congratulations NY State!!!
2011/06/25 10:30 | ゲイ婚 | COMMENT(5) | TRACKBACK(0) TOP