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Prop8連邦裁判スタート!

いよいよ今日、サンフランシスコの連邦裁判所において、アメリカで初めて連邦レベルでの同性婚の是非を審議する、Perry vs. Schwarzenegger(ペリー対シュワルツネッガー裁判)がスタートしました。
prop8_vigil_SF DC2

prop8_vigil_SF DC
(連邦裁判所の外でデモンストレーションする同性婚支持派の方々↑SF Gate

同性婚支持派の弁護士はこの裁判を通して、Prop8のキャンペーンが同性愛者に対する偏見をベースに行われたことを証明し、ゲイやレズビアンが合衆国憲法で守られるべきであり、結婚の権利を否定されることが同性愛者を偏見に晒すということを主張していきます。

そのために同性婚支持派はゲイやレズビアンのカップルだけでなく、セクシュアル・オリエンテーションに基づく差別の研究を専門とする学者や、結婚の歴史に詳しい専門家等の様々な証人を揃え、当初から裁判のTV中継を希望していました。

サンフランシスコ連邦地裁のウォーカー判事↓はライブ中継こそ許可しなかったものの、裁判の模様をYouTubeで流すことには合意。
Prop8 walker

しかしProp8支持派が最高裁にそのウォーカー判事の決定を覆すことを要求し、最高裁はこれを受けて暫定的にYouTubeでの放送を禁じ、現在のところ裁判の模様は主に同性婚支持派によってTwitterで知ることが出来ます。(ex. http://twitter.com/TheAdvocateMag

「正しいこと」をしていると主張しているはずの同性婚反対派が、必死になって裁判の中継をブロックしようとしているのは笑止ですけど、それに負けず、それならどんな手段を使っても何が起こっているか知らせてやる、という同性婚支持派の方の情熱に打たれます。

もちろん各メディアでもライブ・ブロギングやネットでの中継が行われていました。(ex. マーキュリーニュース

セオドア・オルソンはかつてブッシュの弁護人だった保守派ですけれど、今回の裁判では同性婚支持派の弁護士として冒頭弁論を行っています。

しかしウォーカー判事は両サイドの弁護士が用意してきた冒頭弁論を中断。同性婚支持派のオルソン弁護士には

「州政府が結婚許可証を発行すべきかどうか?ドメスティック・パートナーシップではなぜいけないのか?」

同性婚反対派の弁護士には、

「オバマ大統領の両親は異なる人種であり、オルソン弁護人の指摘通りこの国の結婚の定義は変革を経てきている。同性婚の禁止が人種に基づく差別とどう違うのか?」

などの質問を矢継ぎ早に浴びせかけたそうですv

その後、最初の証人である告訴人のゲイ男性ジェフ・ザリオ氏(Jeff Zarrillo)が涙ながらに自分のカムアウトの体験とパートナーとの絆の強さを述べ、自分も結婚して両親や兄弟と同じ幸せを味わいたいと証言。これに対する反対尋問はされませでした。

午後には彼のパートナーが証言。Prop8の支持派の「同性婚は子供にダメージを与える」というキャンペーンを非難すると、これに同性婚反対派の弁護士が反対尋問を行いました。

「あなたは小学生の子供にセクシュアリティやホモセクシュアリティについて教えることを受け入れるべきだと思いますか?」
「Prop8は子供たちとは何の関係もない。それは単に問題の本質から目を逸らせる手段にすぎない。」

続いてはレズビアンの女性が証言。バークレーに住む彼女は2004年にサンフランシスコでニューサム市長が同性カップルに結婚許可証を発行した時にパートナーと結婚していますが、その後、その結婚許可証は無効にされています。

彼女はパートナーと結婚するために裁判で証言を決めたと述べ、オルソン弁護人が質問。

「パートナーを変えて男性と関係を持つことはありえますか?」
「私は45歳よ。そんなこと考えられないわ。」

この質問を弁護人が行ったのはもちろん、セクシュアル・オリエンテーションは本人の意思で変えられる、という同性婚支持派の主張を論破するため。

人種差別もセクシュアル・オリエンテーションに基づく差別も同じである、ということが証明できれば、同性婚は認めないという法律は無効にされるから。

3時には、告訴人であるレズビアンの女性ペリーさんが保守的な街でレズビアンとして育つことの辛さを証言し、Prop8によってどんなに自分が侮辱されたと感じたかを訴えます。反対尋問はされませんでした。

続いて彼女のパートナーが失敗に終わった男性との結婚について証言すると、12年間の結婚生活の経験があり、現在のパートナーとは9年間ドメスティック・パートナーシップを続けている彼女に、ウォーカー判事が結婚とドメスティック・パートナーシップとの違いについて詳細に問いただします。

「結婚許可証がなければ同じとは言えません。」
「州政府が結婚許可証の発行を止めたらどう思います?それならヘテロと同等と感じますか?」
「ええ…そう思います。それなら州が私達だけを区別していないことになるから。」

prop8_couples

告訴人の方々↑はこれで今日の証言を終え、後はエキスパート・ウィットネス(専門家鑑定証人)として、結婚と女性や家族の歴史の専門家であるハーバードのコット教授が、「世界的に普遍的な結婚の形態があるというのは間違った仮定であると」証言。

更に、「ドメスティック・パートナーシップは結婚と同じでありえない。」

"There is nothing like marriage except marriage."

として同性婚を支持しました。コット教授の証言は明日8時半からまた続けられるそうです。


こんな感じでこの裁判は2週間続く予定ですが、ウォーカー判事は中立的で公正な判事として知られていて、この裁判では同性婚支持の判決が下る可能性が高いと聞きました。

ただ、もし同性婚支持派が2週間後に勝ったとしても、反対派は当然控訴を行います。

その控訴審は約一年後に米国連邦第9巡回控訴裁判所(US 9th Circuit Court)で行われる見込みで、そこでどちらが勝ったとしても来年(2011年)の秋頃には続いて連邦最高裁判所に持ち込まれる、というのが大方の予想のようです。

そしてそこで最高裁が最終的に同性婚にYESというかNOという判決を下すか…。

今の最高裁判事のメンツ↓ではNOの可能性が高く、そうなれば現在同性婚が認められている州でも、最高裁の判例を元に結婚が認められない結果になりかねません。
Prop8_Supreme_Court_US_2009

だからこそ殆どのLGBT団体はこの連邦レベルでの同性婚裁判に反対だったわけですけど、とうとう始まってしまいました…。

この裁判を通して、同性婚反対派の偽善と嘘、馬鹿さ加減が明らかにされれば、少しでもアメリカ国民の偏見を覆し、最高裁での審議に影響を与えられるかもしれない。

そのためにもせめてYouTubeで裁判の模様が放送されることを願っています。


ちょっと話が飛びますが、折角ポルトガルで合法化された同性婚に、例によってローマ教皇がケチをつけたそうですね…。

こういう裁判がアメリカ国民の血税を使って行われるのも、この人に責任があるわけで、子供を産まないのが「罪」なら(endangering creationって…;)、「あんたも同罪だろ?」って言いたくもなります…><;

prop8 pope
(貧困や不正など忘れてしまえ!まずはホモをやっつけろ。)

アーメン…。

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タグ : 同性婚 ゲイ レズビアン カリフォルニア 結婚

2010/01/11 20:53 | ゲイ婚COMMENT(6)TRACKBACK(0)  TOP

コメント

はじめまして

はじめましてv-20
あけぼのさんの記事は毎回本当に楽しみに読ませていただいてます。
長編小説、けいちゃんとショーンにまじでcrushしちゃって何度も読み返しまくりました~v-10
ここで初めてメールするのがこの話題というのが、自分としても考えものなんですが、どうしても一言書きたくて今キーボード打っています。
私はローマカトリックで洗礼を受けた者なんですが、前に仲良しの神父と、同性愛について話したことがあります。彼はもう少ししたらカトリックも認めるのではないかと言ってました。
カト人口が多くて多様なため、法王(バチカン)はどうしても保守的な発言になるとも言っていました。基本的に私はこのB16は嫌いなので、彼の発言はまともに聞いてないのですが彼の言葉が制度として組みまれ、そしてそれがキリストの解く"愛"とは反対の"苦しみ"を与える。まさに矛盾!
これには毎回怒り爆発でそのたびに、ゲイの人々の愛のため,権利獲得のためにお祈りしてます。←祈りって最大の力なんですよねカト的には。
スペインの同性婚のときも、反対派が運動していましたがポルトガルも大丈夫ですよ。
とにかく今は愛のサポーターとして自分のできることをしてゆこうと思っています。私の場合は祈ることなんですが、あけぼのさんはこうやって日本語で、情報を提供してくださるので本当に助かっています。
支離滅裂でごめんなさい。
ではでは、毎回の更新すごく楽しみです。
お体に気をつけてくださいませね。

No:1541 2010/01/11 21:56 | ゆぴ #Oe9oLLJs URL [ 編集 ]

ゆぴさん、はじめまして

UTSにブログまで読んで頂いてありがとうございます!
何度も読み返してなんてとっても嬉しいですっ!!

>私はローマカトリックで洗礼を受けた者なんですが
法王様の発言にはどうしても我慢できないことがあるんですけど(汗)、私のお友達にもカトリック教徒の方は多いですし、信者の方をどうこういうつもりは全くないので、そこはお分かり頂けると嬉しいです(_)

私も以前にTVのインタビューで、かなり高位のカトリック教会の方が「将来的には女性もゲイの神父だって誕生するだろう。」っておっしゃってるのを聞きました。
だから良識ある方は、とっくに先を見ておられるのですよねv
>彼の言葉が制度として組みまれ
おっしゃる通り、ご本人の影響力を考えたら、どうしてもこういった発言に憤りを感じずにいられません;

>ポルトガルも大丈夫
スペイン、ポルトガルとカトリックの国ですけど、やっぱり一般の信者の方が皆、バチカンの言葉を鵜呑みにするわけではないのですよねvv

祈ること…
本当ですね。自分のできることだけでもしなくては!

支離滅裂なんてとんでもない!
長くて分かり難い記事を読んで頂いた上に、色々と考えさせられる丁寧なコメント、本当にありがとうございました☆
もし宜しかったら、是非また遊びに来て下さいvv

No:1542 2010/01/12 21:32 | 蛍 #- URL [ 編集 ]

はじめまして。(^^)
蛍さんの記事はどれも面白くてたびたびお邪魔しています。

アメリカで連邦レベルでの同性婚裁判が始まっていたなんてこの記事を読むまで全然知りませんでした。詳しい内容の紹介ありがとうございます。
とてもこの裁判の行く先が心配ですね。
今のローマ教皇が同性愛者に批判的というのは知っていましたが、子供を産まないのは「罪」というのはあまりにも偏った考えですね。
つまりは、子供を産まない関係を否定するのですから、結局は子供の産めない夫婦や独身者などをも否定することになります。とても腹立たしいことです。
そして、同性愛者の結婚を認ることがもし結局裁判で認められなければ、夫婦のあり方について異性愛者も困るような風潮になりそうで心配です。
変な宗教的拘束によって自由がなくならないように神に祈りたいですね。

では、いきなり長文で失礼しました。

No:1545 2010/01/15 21:28 | はちだんご #- URL編集 ]

はちだんごさん、こんにちは

こちらでは初めまして^^
面白いって言って頂いてありがとうございます!

はちだんごさんのおっしゃる通り、私もこういった問題が人事とはどうしても思えないんです;
特定のグループに対する極端な差別を受け入れることは、そういった考え方を助長して、他の色んな人にも影響せざるを得ないと思うんですよね。
カトリック教会(個人ではなく、組織としての教会)は避妊や女性の選ぶ権利も認めていませんし、彼らが「生殖」という行為だけを重んじれば重んじるほど、沢山の人を傷つけることになると思います。
そう言えば、ほんの数ヶ月ほど前、ルイジアナの治安判事が黒人男性と白人女性の結婚を拒否したんですよ!
「生まれる子供のことを考慮して。」とか意味不明な言い訳をしてましたけど、結局判事を辞職しました。
どんな宗教だろうと、個人が自分だけのために信仰を持つのはもちろん自由ですけど、公職にある人間の考え方にも影響を及ぼしたり、ましてや成文化して国民を縛るなんてこと、絶対に受け入れられません。

本当に、これ以上こんなことが起こらないように、ということこそ祈りたいです。

読みづらい記事に丁寧なコメントありがとうございました!

No:1549 2010/01/16 12:11 | 蛍 #- URL [ 編集 ]

それから一週間…情勢はどう変化しているのでしょうか。(他力本願ですみません;;)

非生産者は罪人って…同性愛以前の問題発言ですよね。
女は子供を産む機械じゃない。
そんな某バカ元首相みたいなことを平気で言う人こそ差別されるべきです。(これも問題発言ですが…m(__)m)


先日、性同一性障害の性転換による婚姻関係の子供の話を書かせていただきましたが、日本は捨てたもんじゃなかったです(^^)
翌日だったか翌々日だったかの同新聞(その時もトップページでした)に、法を見直すという記事が掲載されておりました。
片方は認めて片方は認められないのは片手落ち、と見直す方向で考えるそうです。
しかも、現民法が差別的だと感じての発言。
これは、人として平等にと考えるLGBT問題に少し明るい話題なのではないでしょうか。
現在6件の事例が報告されているようですが、法の元での平等を実践すると言ってくれた法相に拍手を贈りたいと思いました。

毎回、余計なコメントですみませんm(__)m

No:1551 2010/01/16 23:27 | 葵 #5XrOZ5hQ URL [ 編集 ]

葵さん、こんばんは

>それから一週間…
結局、最高裁が5対4で裁判の中継を禁止して、判事もその決定に従って中継を諦めたそうです;
最高裁の9人の判事は5人が保守派で、4人がリベラルとかなりはっきり分かれているので、このままだと同性婚が最高裁で審議されても、5対4で負けることに…(涙)
今のところ、同性婚支持派の方は裁判で主に専門家を証人として、差別の歴史や、同性婚の経済効果等、色々な問題を判事の前で述べられたそうですけど、ここで判事が同性婚を支持する判決を出しても、最後は最高裁ですからそこが問題です><

そう言えば、日本では性同一性障害の方に対しては、「たまたま間違った性に生まれてしまっただけ。」という見方が一般的と聞きましたv
子供のいるご夫婦にも優しい社会ですし、生まれてきたお子さん達のために本当に良かったvv
その考え方をそのままセクマイの方々、というより女性も含めてマイノリティ全般に当てはめてもらえたらと思いますv

No:1554 2010/01/17 20:38 | 蛍 #- URL [ 編集 ]

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