好転?
とりあえず放射線レベルに大きな変化がなく、給水作業が続けられるということで、ようやく一安心という感じです。
でも今日は朝のニュースでいきなり驚かされました。
以下、例によって混乱を極めるアメリカvs日本の原発報道&政府の対応。
昨日は給水作業が開始され、もう心配するのは止めて寝よう、という感じで寝て、そして迎えた今日の朝。
ここのところ毎日、通勤中もラジオのニュースを欠かさず聞いているんですけど、「給水作業の成果はあったかな?」と期待していた私の耳に、今朝いきなり飛び込んできたのが、
「アメリカ政府は日本から避難したいアメリカ市民、そしてその家族に航空機を手配している。」
というニュース。
・・・え?
一瞬、家に引き返して日本に電話しようかと思いましたけど、そこで何とか気を落ち着け、とにかく職場に向かいました。
最終的にそれで良かったのは、このラジオのニュースはあんまり正確じゃなかったから。
国務省に電話して確認したところ(←とりあえず電話はした;)、確かにアメリカ市民に対して、日本から避難するための航空機の手配は行っていました。
成田では目立つオレンジ色のジャンプスーツ(ベスト?)着た大使館の係員が、避難のための飛行機の手配を行っていて、どうやらアメリカ市民は優先的に飛行機に乗せてくれるらしい。
ただし、これはアメリカ市民のみが対象で、日本国籍の家族は対象外。
それに、「飛行機代は後で必ず払います。」という約束手形にまずサインさせられる、つまりタダで避難用の飛行機に乗せてくれるわけはなく、そしてこれが一番の問題なんですが、
その飛行機はアメリカには向かわない
アメリカから日本へ向かう便はもちろん、そして日本からアメリカへ向かう便も、少なくとも今朝の時点で全てストップ。この避難用の飛行機もアメリカ以外の国に向かいます。
「え?じゃあどこに行くんですか?」
「さあ…分かりません。」
「分からないんですか?答えられないんですか?」
「とにかく分かりません。」
「・・・・・・。」
そしてどこか分からない行き先に飛んだ後、そこからは各自、自力でアメリカに戻ることになります。もちろん自分でチケットを予約して、お金を払って。
いやいや、いざという時、アメリカ政府はほんとに頼りになる!(←嫌味です、念のため;)
まあ行き先は多分、アジアのどこかの国になるんでしょうけど、こんな無理のあるプラン…使えない…。
あ、そうそう、最後に係官の方が貴重なアドバイスもくれました。
「日本国籍の方は、ご自分で飛行機の手配をして避難をすることが可能です。」
うん…そりゃそうだよね…。
まあそもそも、うちの家族は国外脱出とか全く考えてもないし、関係ないんですけどね。
アメリカ政府の対応、というか反応はこんな感じで、原発報道の仕方、専門家の解説等々、日本の報道や発表よりかなりシビアなものになっています。
ただ今日になってようやく、「希望の光が見えてきた。」みたいなコメントが聞かれるようになりました。
このまま放射線レベルが上昇することなく作業が続けられれば、最悪の事態は避けられ、最終的な復旧に向けてのプロセスが始まることになるそうです。
これはでもベストケースシナリオ。
何らかの理由で放射線レベルが上がり、作業を中断せざるを得なくなる場合も考えられるそうですけど…そんなのもう考えたくもない…。
現場の作業員の方の決死の努力が報われるためにも、何とかこのまま放射線レベルが安定し、復旧のめどが立つことを祈るだけです。
それでとにかく今回の原発に関して、アメリカ側の報道、そして日本の報道の間に凄くギャップがあったんですけど、それはどうしてか?という理由を考えるに、それはそもそも、アメリカ人が自分達の政府を信じてないからじゃないかと思うんですよね…それとユーティリティカンパニーと呼ばれる、ガスや電気などのエネルギーを供給する会社を…。
例えば、ハリケーン・カトリーナの場合。
自然災害を最悪の人災にしてしまったその全容を、スパイク・リー監督が渾身のドキュメンタリー映画、(If God is Willing and Da Creek Don’t Rise)であらゆる側面から丁寧に見せてくれていますけど、観終わった後はアメリカという国のシステムに、ただひたすら絶望的になります。
『ガスランド』という作品が、今年のアカデミー賞のドキュメンタリー作品賞にノミネートされていますけど、これはアメリカの天然ガス企業がいかに人々の健康と自然を破壊し、それを隠蔽、否定し続けてきたか、という証言でした。
北カリフォルニアの住宅街で突然天然ガスのパイプラインが爆発して、多くの犠牲者を出したのも記憶に新しいところですが、その後で、パイプの安全性をチェックするはずの委員会のメンバーが、ガス会社の饗応を受けていたことが判明、その腐敗ぶりが指摘されていました。
『エリン・ブロコビッチ』という映画がありましたけど、あれもPG&Eというユーティリティカンパニーを相手どった訴訟がテーマでしたよね。
こういう例を挙げていけばきりがなくて、だからこういう災害時にアメリカ人が一番求めるのは、情報の開示で、トランスパレンシーになるんだと思います。トランスパレンシーとは透明性。つまり大切な情報を隠さず、情報の受け取り手を惑わさないことを指します。
今回の日本政府の対応はこの辺がまずかったために、諸外国、特に同盟国のアメリカからかなり不信感を持たれたと言わざるをえません。
例えば、今日ようやく自民党の河野さんという大物議員(?)が登場して、CNNのレポーターと話をしてましたけど、ちょっと遅い。
昨日登場した人は、何を質問されてもはっきり答えられず、回りくどいやり方で質問を避けてるだけで、ただアメリカ側の不信感を煽っただけで終わりました。
一企業である東電はともかく、政府の対応は、これが世界から注目されている会見であり、原発に関する情報を世界中が求めているという事実を知らないのではないか?と思えるくらいのあやふやぶり。
河野議員が言っていたように、政府も東電も情報の開示が遅いだけで、内容に嘘はない、少なくとも故意に隠していることはないのかもしれない。例え、IAEAやアメリカの専門家に最初から援助を要請していたとしても、彼らに出来ることは何もなかったのかもしれない。
例えそうだったとしても、援助の申し出を素早く受け、支援国とのコミュニケーションを密にしておくことは、こういう緊急時には不可欠だったはず。そうすれば少なくとも、ここまでアメリカと日本の報道や対応にギャップが出ることはなかったと思うんですよね…。
ともかく明日には放射線がカリフォルニアにも届くらしく、サンフランシスコにも放射線のレベルを図る装置が設置されているそうです。
どうかこのまま風が海に向かって吹いている間に、給水作業が順調に進みますように!
それとこの頃、ストレスに任せて殺伐とした記事を書いてしまい、こんな時なのに、読んで下さった方を余計暗いお気持ちにさせてしまったと、今日、少し気持ちにゆとりが出来てきたところで反省しています(_)
ただ、こういう時の反応、対処の仕方は人によって違うし、正しいやり方というのはないと思うのです。
私が選んだのは、冷静で居られない自分自身の反応も含めて書いておくことでした。
自分自身が地震の揺れを経験していたり、帰宅難民となって不安な思いをしていたり、今も余震に脅えていたり、という状態であったなら、とても毎日何か書くということは無理です。
でも当事者でない私には、書くだけの余裕がある。だから感じたことは書いておきたかった。
後から読み返したらきっと酷い内容だと思うし、普段はしないようなリアクションもしてしまっているけれど、でもそういう恥さらしもしておきます。
少なくともそうすれば忘れない。
これだけ多くの方が犠牲になったこの災害を、忘れること、風化させることだけは決して許されないから。
この恥ずかしい文章も1年後、3年後に読み返してきっと思い出すはず、自分が何を思って、何に憤っていたか。
全てを書くことは無理でも、出来るだけは書いておきたい。そしてこれから先も長く続く被災地の復興に、1年後、3年後、10年後にも必要なら手を差し伸べる。
そのことを誓います。
最後はこのブログでも何度か紹介している、ジョージ・タケイさんの日本への支援を求めるビデオ。
うちの会社でも寄付の呼びかけと共に、犠牲者への黙祷が捧げられました。
日本政府への不信感と、被災者の方々への支援の気持ちとはもちろん全く別なので、そこは誤解しないでいただけたらと思います。
スポンサーサイト
2011/03/18 00:32 | ニュース・その他 | COMMENT(28) | TRACKBACK(0) TOP
コメント
こんにちは~
アメリカからのニュース、本当いつも興味深く読ませて頂いてます、仕事の休憩時間とかにいつも“こっそり”訪れてます(笑)
昨日のコメントで中国の報道の仕方を書きましたが、そういえば中国政府も一昨日辺りから、自国民の避難を大使館や領事館を通じて公式に発表しました(私が中国東北出身ってもう言いましたっけ?)
さすがにアメリカみたいに“行き先知らず”ではなくて(これって避難ですか?もはや誘拐ですよね)、一応南京行きと北京の飛行機に乗せられるみたいです。あと航空会社も増便していますが、予想通り、便乗値上げということをやらかす航空会社が出てきています。さすがに大手は市民からの非難が怖くてやってませんが。
そして中国市民もアメリカと同じように政府のことは信じていません。「人口統計局の調査により、現在中国の人口のうち52%は男性で、51%は女性だとのこと」っていうジョークは僕の小さいころからあります。“政府は平時の時役立たずで、有事の時邪魔ばっかりする”というのが中国市民の基本姿勢です。だからこそ日本以上に自分のことは自分でするっていう姿勢が根付いているんですよね…
どっちにしろ、少しでも早く事態が沈静化して、周辺諸国から危険な国だという烙印を押されないようにしてほしいですね。あと国内のパニック症状も落ち着いてほしい。昨日夕飯の買い出しに行ったら、エリンギとねぎしか残ってませんでした…東京は被害がすごく少ないのにまるで食料難民になった気分です。
No:1936 2011/03/18 00:24 | kenken #2Z5jlXfU URL [ 編集 ]
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
No:1938 2011/03/18 17:55 | # [ 編集 ]
どう対応したらよいか…
こんにちは!
日本は少しずつ落ち着いてきています。
やっぱり原発は怖いです。福島から栃木や茨城、新潟などの近県に避難してくる人が増え続けています。
今の時点で人体に影響のある数値ではありませんが、皆不安に思っています。
しかし私は、福島で被災して逃げられない人達が取り残され、物資も届かず餓死寸前というニュースの方が気になります。
ほとんどの人が逃げてしまって、病院に残されていった患者さんや医師もいたようです…ガソリンがなくて動けない人もいるようです。
また、中国では日本からの積み荷は放射線検査をしているようです。
これから海外への日本の輸出が厳しくなってしまうのではないかと不安です……。
不安な気持ちは分かるのですが、取り残された人が避難できるように、物資が届くように、風評被害が最小限になるように……
不安な気持ちは皆が持っているけれど、今はとにかく専門家や東電、政府の言葉を信じて、皆が対応してくれるのを望んでいます。
アメリカが自国民を避難させる等の対応になった事は理解できます。
でも、それで他の国も同じように対応したら大変なパニックがおきてしまう気がします……
ただ、だったらどうすればいいかと私が分かる訳もなくて……
たまたま日本に行っていただけで被爆した、なんて気の毒だと思います。
けれど、まだ福島に生活をしてる人が沢山いて、そういう人達を思うと………
No:1939 2011/03/18 22:34 | くみ #kW8OShYo URL [ 編集 ]
kenkenさん、こんばんは
“こっそり”ご訪問、ありがとうございますw
kenkenさん、中国のご出身だったのですね!
日本語がネイティブ以上にお上手というか、なんの違和感もないので、中国語がお分かりになる日本人の方かと思っていましたv
そして中国政府も日本からの避難を始めたのですね…。
こんな時に便乗して値上げなんて!って思いますけど、少なくともアメリカみたいに行き先知らずでなくてよかった…^^;
kenkenさんはでも、日本にとどまられるのでしょうか?
このまま復旧作業が順調であれば、まさか東京に住む人にまで影響があるとは思えませんけれど、アメリカの専門家の意見を聞いていると、どうしても不気味な感じはします。
> そして中国市民もアメリカと同じように政府のことは信じていません。
こちらの中国系の友達もそう言ってました。
とにかく国は国民には何も知らせないって…。
それにしても男女の比率が50/50ですか?
また思い切った嘘を…汗
日本でも政府を当てにしない、自治体レベルの努力が凄いですね。
人口5千人しかいない群馬の小さな町が、900人の被災者を自治体の予算を削って受け入れたっていうニュースを聞いて、物凄く感動しました。
その一方で、被災地で医薬品が不足していたり、病人が増えているというニュースが日本で報道されているのに、「国境なき医師団」には支援の要請がきていなくて、彼らはいまだに動けないでいるというニュースをアメリカの報道で聞きました。
どうしても日本政府が後手、後手にまわっているという印象を受けますね。
こういう点は抗議していいと思うんですけど…。
> どっちにしろ、少しでも早く事態が沈静化して、周辺諸国から危険な国だという烙印を押されないようにしてほしいですね。
おっしゃる通り、まず原発で事態が好転しないと、色んな面での長期的な影響が怖いです。
うちの家族もお店にものがなくて、そもそもここ2日くらいお休みだって言ってました。
あれだけ物が溢れている東京でとても想像つきませんけど、パニックってほんとに怖いですね…。
No:1940 2011/03/18 22:56 | 蛍 #- URL [ 編集 ]
秘密のコメ様へ
アメリカ政府と日本政府の対応の仕方に差がありすぎるのがほんとに気になっています。
今日のニュースでは、アメリカは日本政府の発表を待たずに放射線レベルを測定するため、原発エリアに測定器を載せたエアクラフトを飛ばすといってました。
どうしてここまで不信感が募ってしまったのか…。
おっしゃるように、これがただの偏見に基づいた意味のないリアクションならいいのですが、これはまだ非公式ですが、アメリカ側は衛星から撮影した画像、その他の情報を基に、第4号機に水がない、しかもコンテイナーに亀裂が走っていて水がリークしているため、給水作業も不可能という分析を基に、独自に行動し始めたらしいです。
>そのツケを払うのは、果敢で誠実な愛情深い人たち、腹も立ちます。
現場におられる作業員の方々に危険が及ぶことがないように、心からお祈りしています。
国民のパニックを防ぐというのは分かるんですけど、だからと言って情報を公開しないのは国民に対する裏切りですよね?
計器が壊れていると言っても、アメリカが計器を積んだエアクラフトを飛ばせるなら、日本も出来そうなものだと思うのですが…。
そういう技術がないなら、何度も同じことを書くようですけど、どうしてただちに支援を要請しなかったのか…。
>チェルノブイリから20キロほどの所で育った方も、健康被害はなかったそうです。
WHOのレポートを読んでも、甲状腺がんをはじめ、ガン患者が増加しているとありますし、最新のレポートでも、最大90マイル離れた場所で甲状腺がんの患者の増加がみられるとありました。
健康被害がなかったなんて…そういうあり得ないことを言っている人は、原発賛成派の「科学者」の方なのでしょうか…。
(日本語の関連記事ありました。http://jp.wsj.com/World/Europe/node_203595)
風評被害といえば、アメリカは日本からの輸入品、そして渡航者の放射線レベルをチェックし始めています。
これが輸出業、ひいては経済にまで深刻な影響を与えるようになったらと思うとゾッとしますが、アメリカ政府の原発被害のアセスメントが日本の発表より深刻な以上、この処置が適当かどうか何ともいえません。少なくとも輸入品の拒否といったことにはなっていないようですが…。
アメリカと日本の報道や対応にギャップがあるのを比較していると、どうしても書き留めておきたかったのですが、色々な情報ありがとうございました。
これからリンク記事も読ませていただきます。
No:1942 2011/03/18 22:59 | 蛍 #- URL [ 編集 ]
くみさん、こんばんは
原発で放射線レベルが上がっていないという状況に、私もかなりホッとしています。
でもそれが復旧作業を終えた上のことではない以上、なるべく遠くに避難したいと思うのが普通ですよね…。
今日のニュースで、自衛隊(警察だったかも)が福島の病院に飛んで、残された患者さんの救出に向かうと聞きました。
こうなる事態は分かっていたと思うのですけれど、それでも地震や津波の被害を考えたら、これ以上の対応は無理だったのかも…。
本当に悲しすぎます。
アメリカでも日本からの積み荷は放射線検査をしています。
これは通常でも定期的に行われているそうですが、渡航者にまで検査が始まったとか。
輸出にまで影響が出ないうちに、何とか原発の状況が好転するように祈っています。
>でも、それで他の国も同じように対応したら大変なパニックがおきてしまう気がします……
避難は強制ではなく希望者のみですけど、アメリカの半端な対応の仕方にも腹が立ちます。
そんなくらいならやらない方がマシ。
でも原発の状況しだいでは、他の国も同じことをするでしょうね…。
というか、もう既に始めているらしいですし…。
国際的な信用を失わないためにも、もっと迅速かつ透明な情報の提示が出来ていたらと思いますけれど、こういうことは色んな方の神経を逆なでするだけですし、もう書かない方がいいですね。
No:1943 2011/03/18 22:59 | 蛍 #- URL [ 編集 ]
18日のコメントにお返事ありがとうございます
蛍さんが憤ってらっしゃる「アメリカからの冷却剤の支援を日本断る」という記事ですが、どうやらデマとの情報があります。
ロイターの
http://www.reuters.com/article/2011/03/11/japan-quake-nuclear-coolant-idUSN1125270120110311
ttp://www.reuters.com/article/2011/03/11/us-japan-quake-nuclear-clinton-idUSTRE72A4LR20110311
この記事によると、コメントに冷却剤=水 というつっこみがあり、
アメリカから日本に水を運ぶって…
というおかしな話で「断った」のではなく「必要としなかった」ということなんじゃないでしょうか。
この情報で、少しでも安心していただけると幸いです。
No:1944 2011/03/19 01:01 | ハイク #- URL [ 編集 ]
こんばんは~
続けてコメントしちゃいましたm(_ _)m
実は中国の政府ジョークに関してですが、
ポイントは男女比が50:50というとじゃなくて、
52:51ですからね…足すと(笑) っていうオチです
政府系機関、もしくは政府自体のお粗末さを皮肉ってます
そういえば、私は中国東北出身の朝鮮族です
韓国にも5年間住んでたので、実は“あちらの”ブログに書いてあった韓国の歌手・ピの記事に引っ張られてきたんです
昔のピは本当に良かったんですよ(い、今は?)
天然丸出しのくせに歌とダンスは上手くてね…
No:1945 2011/03/19 05:37 | kenken #2Z5jlXfU URL [ 編集 ]
初めてですが
初めてコメントさせて頂きます。東京在住のものです。いつも楽しく拝見させてもらってます!
今回の放射能は高い数値が出た回数も少ないですし、それぞれの物質の半減期というものが短いものばかりで、影響がでても長くは続かないという報道がなされています。
放水に関して東京電力と自衛隊の間で意見の相違があることも、作業の遅れの一因らしいです。(菅総理が「東電のバカ野郎」と叫んだとかw)
アメリカだけでなく、日本でも深刻視しがちなマスコミと学問上安全だと冷静さを呼び掛ける専門家とで、報道の方向性が定まりません。
しかし、東京はいつもより照明が暗かったり、エスカレーターが止まっているくらいで、何も普段と変わりません。
今はとりあえず私たちは原発よりも津波と地震の被害者のことを考えるべきのようです。福島をトラック業者が通りたがらず、物資が被災地にいかない。しまいには、避難場でなくなるかたも増えてきたと聞きます。
ご報告まで。
No:1946 2011/03/19 07:13 | taikiy #- URL [ 編集 ]
こんにちは!
東電の混乱ぶりは実に見るに耐えないレベルで、いまいち存在感の薄い政府がまだマシに思えるほどです。
政府がまだ安定ヨウ素配ってないらしいと聞いてさすがにガックリきてしまいましたが(待ってられない自治体が自分で配り始めたそうです)、阪神と比べて今回は初動が早かったとか、記者会見に手話通訳が付くようになったとか、縦割り行政とかいいつつ原発危機に警察消防自衛隊まるごと突っ込んでるとか、目立たないレベルだけど変わっていっている部分もあるので、そこは見逃さないようにしたいと思います。
ところで、アメリカのFOXニュースが放送で使った日本の原発一覧地図に、なぜか渋谷のライブハウスが載っていたそうですね。
突っ込みどころがありすぎて笑うしかないんですが、正直アメリカとの距離を感じました。
普通に考えて、原発だろうがなかろうが、地価の高い都心に発電所作るなんてあり得ないってわかりそうなものでしょうに。
最近特に世論の袋叩きにあったのが読●新聞。
報道に問題があったわけではなく、偉いさんがね…
予定通り25日プロ野球(セ・リーグ)開幕!
開幕戦は東京ドームでナイター!
と決めちゃったものだから、みんなから総スカン食らって政府からもチクッと釘刺されました。
いまあわてて修正案出してます。
馬鹿すぎて涙が出ます。
節電とこれだけ言われてるのにね…みんな通勤にだって苦労してるのに、ナイター見に行く余裕があるかっつーの!
この問題に関して、被災地に本拠地がある球団の監督さんが「決定してから政府が待ったをかけるんじゃ遅い」とコメントしたんですけど、その気持ちはわかるんですけど、それって結局天の声に決めてもらって当たり前的発想で、またちょっとガックリきてしいました…
No:1947 2011/03/19 19:26 | くろみみ #- URL [ 編集 ]
ハイクさん、こんばんは
記事のリンクありがとうございました。
Ultimately, however, Japan did not need assistance from the United States but Clinton did not appear to have been updated before she made her public remarks.
「結局しかし、日本はアメリカの支援を必要としないから断った。でもクリントン国務長官はそのことを聞かされる前に、冷却装置を運んだというコメントを発表したらしい。」
We understand that ultimately the Japanese government handled the situation on its own," said another U.S. official, who spoke on condition of anonymity.
「名前を出さないことを条件にしている別のアメリカの政府筋は、結局日本政府は自分達で状況に対処したと話している。」
やっぱり日本はアメリカの支援を断ったように読めますが、どっちにしても、今さらそういうことを言ってもしょうがないんでしょうね…。
No:1948 2011/03/19 21:43 | 蛍 #- URL [ 編集 ]
kenkenさん、こんばんは
頑張って毎日記事を書いたはいいけど恐ろしい寝不足で…
せっかくのオチに笑えなかった~泣
ジョークのわらかない私に、ご説明ありがとうございました!(^^
それにしても、レイン様の記事で来ていただいていたとはっ!
こんな時ですけど、もっとレイン様のお話がしたかったです^^
今もとっても素敵ですけど、昔はもっと可愛いかったのでしょうか?
天然か~。あのルックスなだけに逆にそこがいいですよねvv
もうすぐ兵役に行ってしまうのが寂しい…;
No:1949 2011/03/19 21:45 | 蛍 #- URL [ 編集 ]
初めまして
東京の方ならご無事でしたよねv
通勤に影響が出たり、ガソリンや物がなくなってると聞いていますが、そちらは普段と変わらないということで良かったです!
> アメリカだけでなく、日本でも深刻視しがちなマスコミと学問上安全だと冷静さを呼び掛ける専門家とで、報道の方向性が定まりません。
アメリカは割りとメディアも専門家も、状況は極めて厳しいという意見で一致しているようです。
そのアメリカと日本の報道(NHK)や公式発表が違いすぎるので混乱してますが…。
> 今はとりあえず私たちは原発よりも津波と地震の被害者のことを考えるべきのようです。
ほんとはそうすべきですよね…。
ただ原発が危険な状態にある以上、福島を通りたがらない人がいても責められないと思います。
口だけで大丈夫、騒ぐなって言われても、自分が行けるかと聞かれたら、私だってもちろん躊躇しますし、ましてや身体に害がないレベルって言われたって、放射線がみつかったミルクは飲めないし、子供がいる方は絶対に飲ませられませんよね…。
だから被災者の方々を助ける意味でも、一日も早く原発被害を食い止めて欲しいと願っています!
No:1950 2011/03/19 21:48 | 蛍 #- URL [ 編集 ]
くろみみさん、こんばんは
>東電の混乱ぶりは実に見るに耐えないレベルで、いまいち存在感の薄い政府がまだマシに思えるほどです。
東電と政府の間でも足並みが揃っていないと聞きました。
自分達がもめてる間に、あの危険な現場でいつまで作業を続けさせるつもりなのか…。
なぜ全てを砂とコンクリートで覆って蓋をしてしまわないんでしょうね?
時間が掛かれば掛かるほど、現場の方々だけでなく、被災者の方々への支援、環境、全てに悪影響が出てしまうと思うのですが…。
今回のニュースではほんとに各自治体の方々の活躍が目立ちました!
そういうニュースを見ていると、これからも絶対日本は大丈夫って思えます!!
確かに阪神の時より自衛隊が動くのは早かったですよね。
あの時が酷すぎたという話もありますが…。
記者会見の手話についてはうちの母も、今回の人(菅さん)は割とそういう声は聞くほうだ、って言ってました。
リーダーシップには欠けますけどね;
FOXニュースはねー。
日本が遠いとかじゃなくて、FOXがバカなんですよー(苦笑)
アメリカでも散々笑われてました。
読●新聞は当然停電の報道とかもしてるわけですよね…
それなのに無神経というか、ほんとに何を考えているんでしょう?
うちの家族は通勤に数時間掛かる日と、やたら早く会社に着く日があるって言ってました。
これが長引くといい加減、参ってしまいそうで怖いです。
くろみみさんも通勤大変だと思いますが、ペース配分(?)を考えて、どうか無理をなさらないで下さい(_)
No:1951 2011/03/19 21:50 | 蛍 #- URL [ 編集 ]
そうですね。今さら言っても仕方ないですよね(反省)
アメリカと日本の報道のギャップですが、
「原発こわい」という恐怖から来るパニックを抑えるために、日本の報道は抑制的に報じているのかもしれませんね。
ただ、
>アメリカでも日本からの積み荷は放射線検査をしています。
>これは通常でも定期的に行われているそうですが、渡航者にまで検査が始まったとか。
こんな荒唐無稽なことをアメリカのメディアは言ってるんですか?!
う~ん、アメリカ政府が放射線検査をするのは、テロ目的で入国する人を調べるためであって、福島原発の件で渡航者を調べて何がしたいのか分かりません。
例えば、広島・長崎の被曝者や放射線治療中の癌患者がアメリカに旅行していることを考えればわかると思います。
というか、東京―ニューヨーク間の飛行機で0.19ミリシーベルト(190マイクロシーベルト)の放射線を受けるんだけど・・・
それから、アメリカ政府が出した80㎞ですが、万が一の事態が起こった時に外国人が日本が分からなくて逃げ遅れるのを防ぐためで、科学的な根拠がある数字ではないと思います。
被曝者、被曝二世、ハンセン病、HIVの方の差別のことを考えて、
つい熱くなってしまいました。すみません。
No:1952 2011/03/20 04:27 | ハイク #- URL [ 編集 ]
冷却機
18日の記事にあった冷却機。搭載したヘリがアメリカから日本へ向かっているという事でしたね。日本のニュースでは、機動隊の放水車が行って水の高さが足りなかったなどとガッカリな事が余りに多く、冷却機まだかな~と心待ちにしてました。今日20日よる8時くらいかなぁ、さんまのテレビを見てたら、やっとテロップに「アメリカの無人放水機が放水開始」の文字が。…おそっ 今ごろ頼むなら、もっと早く、到着したらすぐお願いします!って言えばいいよね。
ワタシは主婦です。市役所の駐車場で救援物資を集めていると情報があったので、ガソリン勿体ないからご近所で持ち寄ってクルマ出せる人に頼みました。広い駐車場に一杯だったそうです。停電で信号が消えれば、文字どおり自主的に自治会の方が旗を振って誘導してます。…政府も東電も、市民も、子供のために、未来のために、どうかベストを尽くして下さい。
No:1953 2011/03/20 08:26 | しょごたん #- URL [ 編集 ]
コンクリで蓋は必ずしも最良の解決方法ではなく、あくまで万策尽きた際の最終手段なのかなと思います。
チェルノブイリを見ても、何十年後の安全性は非常に危うい。
まだ打つ手があるなら、それを試してからにしないと、とんでもない負の遺産を子どもたちに押し付けてしまうことになるのかもしれません。
いずれにせよ廃炉は決定的ですが、安全に停止させたのち廃炉にするに越したことはないですよね。
一部地域で食品や水のヨウ素数値が上がってきているようなんですが、それでもいまのところ人体に影響のないレベルだそうですし、野菜などは水で洗えば10分の1以下になるとのことなので、あまり心配はしてません。
が、基準値は越えたので、自治体が出荷停止を要請したとか…
原発がいま安定していて、ヨウ素の半減期は8日ということを考えると、4月に入る頃には安全宣言が出て総理が記者会見でパクっと食べてそうな気がします(笑)
No:1954 2011/03/20 21:09 | くろみみ #- URL [ 編集 ]
ハイクさん、こんばんは
アメリカの報道、そして政府の対応が日本と違うこと、それを一つの情報として書いたつもりです。
これほどの大災害を日本だけで乗り切ることは不可能だし、仮に乗り切れたとしても、支援や助言を断ったり、情報を公開しないのは誤解を招くもとになると思いました。
協力を申し出たアメリカの原発の専門家が、1週間以上もアメリカ大使館で足止めされていたと言っていました。(今は協力して問題解決に当たっているそうです。)
福島の原発はアメリカの会社が建設に関わったもので、同じタイプの原発がアメリカにもあります。
こういった専門家の支援を断ったり、会見に外国のメディアを入れなかったりしたことが、アメリカ側が独自の判断で動き出した原因の一つだと思います。
「アメリカが偏見や差別に基づいて勝手に風評被害を広めている。」といわんばかりの言い方は、今も被災地への支援を続けているアメリカの人々にどう聞こえるか…。
アメリカ政府の定めた退避圏や輸入規制が国際的な風評被害の原因なら、アメリカも含めた国内外の専門家の意見を基に、日本政府がアメリカ側にきちんと状況説明をした上で行って欲しいと思っています。
No:1955 2011/03/22 21:37 | 蛍 #- URL [ 編集 ]
しょごたんさん、こんばんは
うちの家族も、食べ物も不足しがちだけど、とにかくガソリンが手に入らないってずっと言ってました。
被災地にガソリンを供給してるから、というわけではなくて、皆がいっせいにガソリンスタンドで給油したのが原因って聞きましたけど、これも買占めに当たりますよね…。
そんな中、ニュースで見る各自治体の方々の努力には本当に頭が下がります。
これが日本の底力だあぁっ!と感動しつつ、この沢山の方の努力に政府がベストを尽くして応えて欲しいと願わずにいられません。
支援の要請ももっと早くから行われるべきでしたよね…。
それを思うと悔しいですけれど、これからは一刻も早い事態の収拾を目指して、受けられる支援は全て受け、人命を最優先にあらゆる手を打って欲しいです。
私も、子供達が不安を抱かずに育つことが出来る未来を祈っています。
お忙しい中、そちらでのご様子をお知らせいただいてありがとうございました(_)
No:1956 2011/03/22 21:38 | 蛍 #- URL [ 編集 ]
くろみみさん、こんばんは
ある程度温度が下がったら蓋するのかと思ってましたけど、まだまだ難しいのかもしれないですね…。
でも現場で放射能を浴び続けながら働き続ける人のことを思うと、こういうやり方で後どれだけ頑張ればいいのか…。
まさかずっと水を注ぎ続けるわけにもいかないから、最終的にはどうするんでしょうね?
でも今は東電だけでなく、国内外の専門家がチームを組んで対処しているそうなので、それを聞いただけでかなり安心しました^^
ほんと早く安全宣言が聞きたい!
総理、食べてくれるかな?(笑)
食品のヨウ素は、原発からずいぶん離れた地域でも見つかったとニュースで言ってました。
でも東京の方は逆に落ち着いてきていて、お店からなくなっていた物も買えるようになったし、ガソリンスタンドも営業しているとか?
ようやく買占めする人がいなくなったってことですよねvv
No:1957 2011/03/22 21:38 | 蛍 #- URL [ 編集 ]
こんにちは!
原発情勢は相変わらず一進一退です。
この前新聞読んでて思わずのけぞってしまったのですが、原発って、安全に停止させるのに10年くらいかかるんだそうです。
廃炉にするだけで10年…
気が遠くなります…
政府と選手と世論にダメ出しされて、セリーグの開幕もパリーグと同じ日まで延期になりそうです。
ざまあみろ読●!!!(←●売新聞が悪いわけではありません;;)
その頃までに事態が落ち着いて、みんな安心して野球楽しめるようになってるといいな!
都内の水道水から高い放射線数値が出たとかで、今度は売り場からミネラルウォーターが消えました。
乳児は念のため控えるようにとのことですが、大人は特に問題ないし、乳児も、ほかの飲み物が手に入らなければ飲ませてもかまわないレベルだとか。
まったく、大人は大丈夫って言ってるんだから、買うの自重しましょうよ…
ちなみに、私が住んでる埼玉県は基準値以下でした。
こっちの方が上流でしょうに…不思議です。
No:1958 2011/03/23 16:34 | くろみみ #- URL [ 編集 ]
くろみみさん、こんばんは
>原発情勢は相変わらず一進一退です。
これは歴史の一部だし、こういうことはきちんと学ばなくては、という義務感でニュースを見ていますけど、さすがに長くは見ていられません;
保安院のメガネのおじさんは、でも何があっても淡々としてますね…。
あの人の発表を聞いていると、現場の作業員の方が被爆されても、海水が汚染されても、全てが想定内の出来事で、何もかも予定通り順調に進んでいるのかと思わされてしまいます^^
くろみみさんもおっしゃってましたけど、こうなると原発そのものがまさに『負の遺産』ですよね。
放射性物質の中には半減期が恐ろしく長いものもありますし、順調に廃炉に出来た場合でも、使用済みの核燃料は残っていくわけですから…。
停電も大変ですね。
ほんとに早く野球が楽しめるように、普通の生活が遅れるようになるといいです!
真夏の昼間に停電なんてことになったら、東京は麻痺してしまう…。
水はやっぱり怖いですよね。
原発から離れているから絶対安心と言われていた東京で、たとえ微量でも放射線値が計測されたというのがゾッとします。
No:1959 2011/03/27 20:32 | 蛍 #- URL [ 編集 ]
こんにちは!何年もこっそり拝読してます。(梶 惠さんちでお目にかかってからズーーとです♪)すごい自己責任的な援助の仕方が面白いですね♪ツイッターで紹介させてもらいましたmm。蛍さんはツイーッターはやられないのですか?
No:1962 2011/04/13 00:17 | 大野こう子 #- URL [ 編集 ]
ガスランド
「ガスランド」は、NHK BS で放送された日本語版を見ました。
水道水が出ている筈の蛇口に炎を近づけると爆発してしまった、という映像には驚かされました。
なるほど、アカデミー賞にノミネートされたんですね……。
日本国内で「10km 圏内は退避」「いや 20km 圏内だ」と言っていた頃に、アメリカはいち早く「50 マイル以内に近づくな」という勧告?を出しましたが、「50 マイルの根拠は?」という問いに対しては「アメリカではひと声 50 マイルが相場だからだ」と言ったとか言わなかったとか(それより細かい指示は出しようがない、とか?)。
広大な国土を持つアメリカ人と、先祖代々の土地を一所懸命に守り続けてきた日本人では、「土地を離れる」という行為に対するストレスもかなり違うのかもしれないなぁ、と思うようになってきました。実際、退去指示?が出た飯舘村に残っていた人たちは、村を離れることにかなりの抵抗感を見せていました。
Denmark の Royal Hunt というバンドに "Far Away" という楽曲があるのですが、その歌詞に "No one is to blame" という一節があります。そこに悪意や虚偽が存在しないかぎり、今は "No one is to blame" という心構えでいたいです。
タイミングを外した駄文で失礼しました。
No:1963 2011/04/13 07:06 | Bojan #Orhb9MK. URL [ 編集 ]
こんばんは!
私も梶さんのところでお見かけして以来、遊びに行かせていただいていました~。
(梶さん、最近は本当にお忙しそうで寂しいです;)
ツイッターでのご紹介もありがとうございました!
ツイッターを始めるのは、私の「災害対策プラン」にも入ってるんですけど
まずスマフォを買ってプランを選ばないと、みたいな感じで…汗
でもせっかくお声を掛けていただいたのでがんばりますっ!
No:1964 2011/04/15 20:53 | 蛍 #- URL [ 編集 ]
はじめまして
「ガスランド」、日本でも放送されていたのですねvv
素人っぽいナレーションの地味な低予算のドキュメンタリーなのに、題材そのものの起爆力(文字通り)に圧倒されました。
こういった映像作家の方の努力、そしてメディアでもこの問題が取り上げられたおかげで、EPA(環境保護庁)が現行の採掘方式の安全性を調査中だそうです。
でも、そもそもこういうことが広範囲に渡って行われるのを可能にした法律から正していくためには、州ごとに住民が団結して立ち向かっていく必要があるわけで、簡単には終わらない問題でもありますよね。
たとえ水道水が火を吹こうとも、「環境に害はない。人体に影響はない。大げさに騒ぎすぎ。」という専門家もいますし。
50マイルの退避勧告は、東電の恐ろしく甘い見通しを無視して、アメリカ政府があの時点で得られた少ない情報を基に、「考えられる最悪の事態」に備えたということかと…。
ちなみに明確な悪意がない場合でも、gross negligenceというのは犯罪です。
当然すべき注意を、特にそれが人命に関わる場合に怠っていた場合、その責任の所在と理由を明らかにするのは、それを繰り返さないためにも大事なことですよね。
コメントありがとうございました。
色んな方のご意見、とても参考になります^^
No:1965 2011/04/15 20:54 | 蛍 #- URL [ 編集 ]
なるほど、確かに gross negligence (著しい過失)は大罪ですね。一連の流れを振り返って是正措置を講じるのも、後の世代に対して我々が果たすべき最低限の義務だと思います。
産業界における事故、特に航空業界で顕著に思えるのですが、たとえ事故の当事者であっても、証言や事故調査への協力で訴追免除されるという仕組みがあるそうです。同じ過ちを二度と繰り返さないためのものという「事故調査」の精神を考えると、この考え方は至極もっともだと(個人的には)思うのですが、どうも日本人はこの考え方になじめないのか、「犯人」が免責されるなどもってのほかで、とかく「犯人さがし」「犯人叩き」に走ろうとする傾向が感じられます。これでは当事者の「失敗体験」が墓場に持ち込まれてしまって、結局、同じことが繰り返されてしまう羽目になりかねません。
「罪人」を社会的に裁いて快哉を叫ぶのではなくて、「私たちの失敗」が後の世のため人のために役立てることができるような、生産的な「総括」を期待したいところです。「粗探し」ではなくて、本質的な議論を……。
No:1966 2011/04/19 06:05 | Bojan #Orhb9MK. URL [ 編集 ]
Bojanさん、こんばんは
おっしゃりたいこと、よく分かります!
ちょっと前のこちらのニュースで、国会で議員が束になって総理個人を馬鹿にするような発言をしてる(ridiculed)という報道があったのですが、「一体何をやってるんだか…」と虚脱してしまいました。
もちろん、こういう時にリーダーシップを発揮できない政府は問題ですけれど、じゃあそうやってただダメだしをするだけの議員達が、党や派閥を超えて何をしたのか?彼らに出来るだけのサポートをしたのか?今実際に何をしているのか?といいたくなります。
こういう「犯人叩き」は、結果として「死んでお詫びする」という究極の責任逃れに繋がるだけで、本当に全てが墓場に持ち込まれてしまうだけですよね。
官民の癒着や天下り、原発やその他人命に関わる施設の安全性を調査する委員会の業界からの独立性、そういった具体的な事柄の全てを調査して変えていくことが、今回の悲劇を無駄にしない生産的な「総括」(いい言葉ですね!)のはずだと私も思います。
No:1967 2011/04/24 20:19 | 蛍 #- URL [ 編集 ]
コメントの投稿
トラックバック
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)