散々な週?
またニュースの話で申し訳ありませんっ。
例のトイレの一件以来(2007.8.29.)、ゲイ・コミュニティにとってはありがたくないニュースが続いています。
月曜日のテレソンで、ジェリー・ルイスっていうコメディアンが、ゲイに対する差別用語をポロッと言ったのが問題に。
このテレソン、日本語のグーグルにも載ってました。
http://www.afpbb.com/article/life-culture/culture-arts/2107478/851695
でも、問題発言については何も書いてないですね…。
このテレソン、彼は毎年やってて、これだけなら特にニュースになったりはしないんですけど、プライム・タイムのニュースで取り上げられたのは、彼がFワードを使ったから。
ある特定の人種、宗教、性癖の方々に対して絶対に使ってはいけない言葉っていうのがあるわけで、アフリカン・アメリカンに対してはNワード、ゲイに対してはFワードになるわけです。
正式にジェリー・ルイスにクレームをつけたのは、Gay & Lesbian Alliance Against Defamation。
ある意味皮肉…。
っていうのは、ジェリー・ルイスってユダヤ人なんですね。Anti-Defamation Leagueっていうのは、元々はユダヤ人に対する偏見や差別を無くすことを目的に作られた非営利団体。アメリカだけでなく、世界中に目を光らせて、ユダヤ系以外の特定のグループに対する偏見を無くすことにも積極的。
自分でもfa…って言いかけて、まずいと思って止めたみたいだし、クレームをつけられたら、直ぐに謝ったらしいですけど、まあ古い世代の人だし…だからって許されるってことではないんでしょうけど。
でも、この世代のユダヤ人なら、自分に対する偏見は十分経験してるはずなんですけどね。それなのに人の痛みに鈍感になっちゃいけないよね。
ちなみにユダヤ人に向かって言ってはいけない言葉はKワード。カイクって言うと、ユダヤ系の人に対する蔑視になります。
closetに隠れたままのゲイを無理に引きずり出すことをoutingって言うって前に書きましたけど、gentile(ユダヤ系以外の白人を指す言葉)のふり(?)をしてるユダヤ系の人を本当はユダヤ人だって言うのもあり。
名前を変えて、クリスチャンに改宗して、鼻を削って、白人になりきる。
日本人から見れば、「白人」じゃん?って思うんですけど、白人でもWASPとethnic whiteって言われる白人とは随分違うんです。ユダヤ系、イタリア系、ギリシア系とかですかね。特にユダヤ系の人は、自分たちは「白人」じゃないって言います。
それに誇りを持ってる人もいれば、そういう自分が嫌いな人もいる。
白人に憧れてユダヤ人である自分を否定する人は、self loathing jewって言われて、同じユダヤ系の人から軽蔑されたりします。
このややこしい偏見の構図。
こういうことに徹底的に鈍感なのが、日本人だったりします。少なくとも私…(涙)。
別に誰かを差別してるつもりじゃなくても、色々失敗したことも、未だに「しまった!」っていうことも多い。とにかくややこしい…。
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タグ : ゲイ
2007/09/07 18:52 | ニュース・その他 | COMMENT(0) | TRACKBACK(0) TOP
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